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飛騨から戻った豹磨と梨乃が裏目探偵舎の格子戸を開けると、カウンターには天も海人も雪も菊乃も、心配そうに二人の帰りを待っていた。
「梨乃さん、お父さまに会えたんですか?!」
早速梨乃に詰め寄ったのは、菊乃だった。
「はい、あの菊乃さん。半妖の街の事、これから色々教えてください」
「承知しました。
しかし私は来月、海人と結婚式するので残り1ヶ月なんですが……」
「えぇぇっ? もう結婚式決まったんですか?!」
「おかげ様で。
結婚式はシェアハウスでひっそり挙げたいと思っておりますので。
よろしければ梨乃さんにはお料理担当をお願い致したく」
「もちろん喜んで!」
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