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かくれんぼは
大きくなってからもよくやった。
いつだって俺が鬼だった。
あいつを捕まえて
捕まればとびきりの罰を与えてやるんだ。
あいつは間抜けだから
必ず何かしら証拠を残してゆく。
いや
それは俺に見つけて欲しくて。
罰という名のご褒美が欲しくて。
きっとわざとそうしていたに違いない。
「ん……?」
廊下の先。
目を凝らして見れば点々と
「ほうら、やっぱり」
行き先を指し示すかのように
薔薇の花びらが落ちていた。
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