episode152 ワインとライム
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和樹がそっと 宵闇の窓に映る己の姿に視線を移す。 不思議そうに眺めているのは 自分の後ろにもう一人 「優しいパパはどうした?一人ぼっちか?ん?」 狂った男が立っているからか――。 「それじゃ――お兄様と遊ぼうか?」 鞭の先端が蛇のように 華奢な肩先をなぞり 「どうだ?」 首筋を這い上がる様を 終始無言のまま和樹は見つめていた。
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