episode152 ワインとライム

4/30
344人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「僕のやり方が気に入らないなら、僕に直接言えばいいじゃないか?」 それが 正論のつもりか。 「……あんたのやり方ってなんだよ?」 掴まれた腕を 払いのけるふりして引っ掴み 「ッ……!」 「頭のたがが外れた奴の部屋を花だらけにすることか?」 壁際に抑え込んで 思いきり嘲笑ってやる。 「言いたいことはそれだけか?」 誇り高い瞳が目障りだ。 万人に憐れみをかける 聖母のような唇も――。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!