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惹かれあったのは
あまりにも正反対だったからだ。
誠実を絵に描いたような男と
嘘しかつかずに生きてきたあいつと。
九条敬はなんとかあいつを更生させようとした。
それが無理だと分かれば今度は全てを受け入れた。
何が起こっても揺らがず愛した。
あいつのそばにいるために
策略家の妹と結婚しこの家に乗り込んできた。
誠実すぎた男は
文字通り全てを懸けてあいつを愛した。
それは一種異常な
フェティシズムのようだった。
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