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神木がテーブルに置かれたチラシやパンフレットをクリアファイルにまとめ直しながら言った。
「親父は俺が小さい頃に家出てっちゃったんで、知らないんすよね。母親ともあんま仲よくなくて、高校出てすぐに家飛び出しちゃってから連絡取ってなくて」
「それは、失礼致しました」
「いや。別に」
「とはいえ。相沢様は真面目そうな方ですから、決してこの額は少ない方ではないかと思います。誰しも小さい頃から、ご家庭や学校で道徳的教育は受けていらっしゃいますから。普通に生活されていれば、それなりの資産はお持ちになれるはずですので」
下手なお世辞だと思った。
神木がそれを言い終えると同時にアプリのインストールが完了した。
こうして、俺のスマホには運気を自在に操ることができるアプリ『EasyF』が導入されたのだった。
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