3人が本棚に入れています
本棚に追加
すぐに体が雨で濡れていく。
急いで拾って、頭の上に戻す。
「大丈夫ですか?」
また声がした。
そして、隣を見ると、同じ傘の下に女性が立っていた。
「わっ!」
僕は、また傘を落としてしまった。
雨は容赦なく、降り続けている。
急いで拾って、頭の上に戻す。
そーっと、隣を見てみる。
「それ以上、雨で濡れたら、風邪引いちゃいますよ?」
やはり女性はいた。
同じ傘の下、なかなかの密着度にドキドキする、というかそれ以前になんなのこの人? って思ったけど、よく見ると凄く綺麗な顔をしている。
なんか怪しげな勧誘かと思ったのだが、そうと分かれば断れば良いだけ。
こんな綺麗な人との相合い傘には悪い気はしない。
「どうされました?」
僕は謎の女性と同じ傘の下、大雨の中を歩いて行った。
最初のコメントを投稿しよう!