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そうこうしてるうちに、もうすぐ僕の家に着く。
さて、どうしよう。
このまま家の中に誘っちゃっていいものか?
そんな、会ってすぐの女性を家に呼ぶって、ちょっとやばいよな?
と言うか、僕がやばいとか思う以前に、さすがに彼女が断るだろ。
でも、なんか良い雰囲気だし……と、色々勝手に考えていたら、いつの間にか雨が止んでいた。
そして、隣を見ると彼女はもう居ない。
あっ、変な事考えてたから嫌われちゃったかな?
まあ、しょうがないか。
僕は、真っ赤な傘をそっと閉じて、アパートの階段を上っていった。
「ハックション!」
2月の雨は、傘越しでも体に応えた。
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