リンドウ

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それにしても。 「おっそいなー。」 待ち合わせは14時のはず。 時計はもうすぐ15時になる様子。 携帯電話をもっていない僕は 待つことしかできない。 「まずー、ハンバーグ食べて、 ステーキ食べてからのー、 チョコパフェ食べてー、ほんでー、」 「おいおい、食べすぎ」 ぱふっ。 頭を軽く叩かれて振り返ると ニヤニヤした男前が僕を見ていた。 「おっっっそいから!」 「ごめん、会いたかったぞ。」 憎らしいくらいの笑顔で公大がそう言うから、 僕も思わず笑ってしまった。
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