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「よし、このあたりでいいかな」 そう言うと公大は僕をぎゅっと抱きしめた。 「んおいっ!!」 ぱーっと光が広がる。 といっても僕たちにしか見えていない。 「もう、祓うときは言ってよ!」 「ごめんごめん。思いのほか、 さっきの人身事故につられて シャバに出てきてるもんだからさ。」 「ああ。女子高生とか言ってたな。」 「ん。」 何事もなかったように歩き始めた公大に 歩みを合わせる。
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