フォルダ

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彼は緊張から解放されると私を抱き寄せ、しばらく肩に顔を埋めた。 肩に彼を感じながら嬉しさを噛み締め、新婚生活や将来の家族計画へ想像を膨らませた。 彼は普段とても慎重で急いてことを起こすことは少ない。いつもと違い結婚の報告だけはあっという間に予定を決めてしまう。 先に私の家族へ挨拶にきた。 両親は何の問題もなく、とても喜んでくれた。同席した弟は彼に何度も『姉ちゃんでいいの?』と確認して彼を苦笑いさせた。 そんな感じで私側は問題なく終わった。 そして彼の両親を訪ねる。彼は一人っ子のため、ご両親とお婆様が同席してくれる予定になった。
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