フォルダ

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この人となら幸せな生活が続きそうだ。 出逢えて良かった。 彼が私を選んでくれて良かった。運転する姿を見ながら将来を想う。 信号で停まるとこちらを向いて 「由香、ありがとう。僕を選んでくれて。」 まるで反対なのに私が想っていることを彼が先に言ってしまう。 「私のほうこそありがとう。もっと幸せになろうね。」 プロポーズされた時よりも急に実感がわいて突然涙があふれ出す。 「泣かないでよ。」 「だって、嬉しくて。」 こんな会話も幸せで仕方ない。 自分たちの家についても涙が止まらず、先に部屋に戻ってもらうことにした。 少しだけ一人で幸せに浸りたかったのかもしれない。
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