1 男性販売員である、長谷さんと彼の母との縁

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前世と違ってとても痩せています。 事故で愛する息子を失った母の気持ちと、もう一度生まれ変わってもその母の息子になりたいと願う二人の気持ちが引き合って、現代に母と息子としてお互い生まれたのです。 彼は、嬉しそうに「そんなこと言われると、ますます、またお母さんのこどもに生まれたくなります」と言います。 「お母さんは、自分の物は倹約しても、あなたの参考書を一緒に買いに行ってくれたはずです」 「そうです、大学の法学部に行かせてもらいました。三人兄弟の中で一番可愛がられましたね」 私はこれらの情報を彼の前で、氏名を聞きくだけでわかるのです。
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