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朝焼けのオレンジを見ると懐かしくなる。
これは私が生きていたからなの?
何か特別な思い入れがあったからなの?
こんな、霊のように体を借りるのではなく、一人の人間として、生きていたからなの?
このまま私はどうなるのかが怖い。
私の存在を知っているのは進太郎だけだから。
ずっとこのままでわけではないだろうし、このままでいいわけはない。
物語には始まりと終わりがあるのだから。
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