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初日に(真司郎said)
ちあちゃん、めっちゃ不安がってるやん。
しゃーないな。こんなとこ他の女子に見せたら後々ダルいけどちあちゃんだけは特別やからええわ。
教室に―
「遅れてすいませんでした~。」
ほら出た。偽ちあちゃん。
表顔はよく笑って明るいけど、裏顔はよく愚痴ったりあまり笑わなくなるねん。
ちあちゃんが何で笑わんかは分かっとるけど。
全部にっしーやろ。
てか、うるさいねん。さっきから俺らのこと、カッコイイだの可愛いだの。
「おせぇよ。じゃあ自己紹介しろ。俺は浦田直也。お前らの担任だ。よろしくな。」
あっ、直くんや。何かみたことあるな思ってたねん。担任とは思わんやったわ。
「はーい。私は伊藤千晃でーす。千晃って呼んでね♪」
さすがちあちゃんやな。上手や。
まっ俺も偽りの自分を演じてるけど。女はめんどくさいねん。
「與真司郎。よろしゅ。」
簡単に済ませた。直くん、ニヤニヤすんなや。バレるわ。
「じゃあお前ら2人は、窓際の前から真司郎で千晃な。」
「はーい。」
「…。」
ここまで黙るとさすがに喋りたくなるわ。
ちあちゃん限定やけどな。
あぁ~3年間頑張らなな。
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