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「…にっしー。」
ちあちゃんがにっしーの名前をつぶやいたから。
にっしーは俺たちの幼なじみやねん。
せやけど俺は、知ってたんや。にっしーとちあちゃんが両思いやったんやって。
でも俺は、にっしーが好きになる前からちあちゃんが好きやった。
けど、俺は分かってたんや。
にっしーには、敵わないことが…。
せやから、ちあちゃんがにっしーの名前を呼んだ時、俺は悲しくなった。
ちあちゃんが悲しそうな顔をしたから―
俺ならこんな思いさせへんのに…。
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