入学式(千晃said)

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入学式(千晃said)

あれから15分後に、ようやく真ちゃんが起きた。 でも、起きた時の真ちゃんは何か悲しそうな顔をしてた。 もしかして聞こえてたのかな? 「…ぁちゃん。ちあちゃん!」 「えっ!?あっ、ごめんね。」 ボケッとしてたというか考えてたから、呼ばれてたのに気づかなかった。 「真ちゃん?どうしたの?」 何かあるから呼んだんだろうから、何なのか聞いてみた。 「ちあちゃん。俺ら間に合わへんよ。入学式。」 えっ!?今、入学式間に合わないっていったよね。 嘘でしょ。 入学式早々遅刻なんて。ついてない。 「電車が1分前に出発してんねん。次は1時間後しかないで。」 完全に間に合ってなかったのね。 真ちゃんが早く起きないから。 まっ、いっか。 「真ちゃん。どっか行こっか。」 暇だもんね。1時間もあるんだし。 「せやな。ええアイデアや。じゃあ俺のせいで遅れたんやからおごったるわ。」 えっ?おごってくれるの? 「ヤッター!」 遅れてよかったなんて思った私でした。
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