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「スイーツ食べたい。」
朝からスイーツ食べたら絶対気持ち悪くなるよね。
でも、真ちゃんのおごりだからいいや。
「じゃあ、美味しいとこ連れてったるわ。」
えっ、知ってたんだ。
意外と女子力高いよね。美味しいスイーツ知ってるなんて。
流石だね。
「行きたい!」
そう言って駅から5分のところについた。何か隠れ喫茶みたいなところだ。
「真ちゃん、よく知ってるね。」
「やろ。ここな従兄弟のお姉がやってんねん。」
ふ~ん。知らなかった。てか真ちゃんに従兄弟いたんだね。
「こんにちは。」
私の前を歩く真ちゃんが少し頼もしく見えた。
「あら~真ちゃん。いらっしゃい。あれ?今日は入学式じゃないの?直也待ってるよ。それに一緒にいる子めっちゃ可愛いじゃん。」
よくしゃべる人だなぁ。でも、可愛くて面白い人だなって思った。
「あー紹介するわ。こっちがな従兄弟のお姉でほんまの苗字は浦田やけど結婚してるから後藤友香里な。んで、俺の幼なじみの伊藤千晃な。」
後藤友香里っていう名前なんだ。名前も可愛い。
「千晃ちゃんね。よろしくね?私はゆかりんって呼んで。」
「こちらこそよろしくお願いします。私も千晃って呼んで下さい。」
「敬語は堅苦しいからタメでいいよ。」
「うん。」
何か私達が打ち解けてずっと話してた。
あっ、そ~いえば…。
真ちゃんのことすっかり忘れてた。
見てみると案の定すねてる。
「真ちゃーん。」
無視かい!?
まっ、いっか。
「じゃあ時間だから。ゆかりん行くね。また来るね。ばいばーい。」
私は、真ちゃんを無視して駅に向かうため、店を出ると、案の定慌ててついてきた。
可愛い、真ちゃん。
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