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段々と目が慣れてきた頃に彼が再び語りかけてきた
「電気つけるよ」
私の返事を待つ事なく部屋に明かりが灯った
突然の光に目が眩み、目を閉じる
「待たせてごめんね。目を開けてごらん」
近くで彼の声が聴こえる
私はゆっくり目を開いた
「え?」
そこは見たことある風景
机にはレントゲン写真やらカルテやらが散乱している
棚には薬品や医療具が並べられ
カーテン付きの簡易ベッドが置かれていた
まるで診察室そのものだった…
私は何故かその簡易ベッドの上に寝かされており、彼は白衣姿で机の椅子に腰をかけてこちらを見つめていた
不適な笑みを浮かべながら見つめるその目は恐怖すら感じ取れた
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