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そうだった、それが”初めて”だったんだ。
そうだそうだ。
「アッ…イッ…ッ、アアッ…はッ…」
ちりん、ちりん、ちりん
で、俺もそれ以来女は抱けなくなってしまったし。
「アッ、それッ、嫌だッ…ンッ、ンァッ!」
ちりん、ちりん
その上、誰にも触らせたくないからって、こいつの髪切るために美容師になろうなんて安直に考えて。
「ッ、…ッ、アッ…あ、奥ッ…はッ…ハァッ…」
ちりん、ちりん、ちりん、ちりん
実際、俺はこいつを独り占めしてるわけだ。
「…ッ、おいッ、何他事考えてるんだッ…!」
ちりん
「…あ、ばれてる?」
俺は、どろどろのぐちゃぐちゃになったこいつの顔を見て、あは、とおどけた顔を見せた。
こいつは布団の上で、肌蹴た浴衣に身を包み、首輪につく鈴を鳴らしながら怒った表情を作った。
もう猫耳は取れてしまって、そこら辺に放置されている。
「俺のこと、考えてなかっただろっ!」
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