スイカとキュウリ、それからSex。

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いやいや、すごくお前のこと考えてたよ? 昔のこと思いだしてたよ? 常に俺お前のことしか考えてねーよ? でも、お前はわかってないだろうね。 「うーん。そうかなぁ。」 「ほらっ、何考えてたんだ。俺といるときぐらい、俺のことだけ考えていれば、いいんだよ!」 お前といなくたって、お前のことしか考えてない。 本当は俺の家に連れて行って閉じ込めておきたいよ。 「俺はッ、どんな気持ちでお前が来るのを、待ってッ、アァッ…!」 ぐ、と腰を奥に進めると、文句を言っていたこいつの怒った顔は、すぐに溶けた。 「…っ、俺だって…」 「あっ、…ンッ、アアッ、あっ、なッ、何ッ?」 「…お前のこと…ッ…」 「あ?アっ…ァッ…ハァッアアッ…!」 でもさ、連れて行ったら、お前を広い外の世界に出さないといけないだろ? ネットと違って、実際に目で見たものの刺激は、とても大きいんだ。 そうしたら、俺が”教えてきたこと”全部が、崩れてしまうだろ? きっと、俺のことなんて、必要じゃなくなるかもしれないだろ?
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