第7章
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私はそれ以上、何も言えなかった。 先生も、これ以上、何も言わなかった。 先生は、椅子に座りながら、腕組みをして、じっと一点を見つめていた。 柿内先生は、いつもそうだった。 外来の診察でも、私から切り出さない限り、診察を終わらせることはなかった。
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