第7章

5/32

60人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
私はそれ以上、何も言えなかった。 先生も、これ以上、何も言わなかった。 先生は、椅子に座りながら、腕組みをして、じっと一点を見つめていた。 柿内先生は、いつもそうだった。 外来の診察でも、私から切り出さない限り、診察を終わらせることはなかった。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加