3人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「……。アレの姉さんのトモダチだ」
「ふぅん」
納得しなかったのか、不満げに言って、ぱたぱたと足を動かしている。
「じゃあ、まゆとも友達になって?」
「何でだ?」
「だって、友達と遊んでたって言わないと、怒られちゃう」
「はあ」
その友達が、年の離れた通りすがりとバレたら、よけい怒られそうだが。
「……まぁ、いいけど」
「やった! じゃあ、いっしょに行こ!」
ぴょんとベンチから降りると、駆け出した。
どうすんだと見ていると、同じ勢いで戻ってきて。
結局、引っ張られるかたちで公園を出た。
最初のコメントを投稿しよう!