第一章 黒い化け物

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不気味に思い、周りの本を取り出しその黒い本を取り出す。 「この文字は、、確か、アスモデウスの・・。」 アスモデウスとは先住民族たちの名前だ。 詳しいことはよく知らないが、文字くらいは少し習ったことがある。 何やらすごい文明を作ってたとかなんとか。 今でも遺産は結構あるらしい。 「あ・・・くま・・?」 表紙には確かに悪魔と書いてあるが、それ以後は何と書いてあるかさっぱりだ。 何か翻訳できるものはと思い探してみたが、特に見当たらなかった。 あきらめかけたその時、さっきのノートが目に入った。 僕も忘れるくらいだ。きっとこの人も勉強してたんだ。 そう思いそっとノートを開く。 「やっぱり・・・。」 そこには文字の解読用と思われる一覧表、また単語の意味などが書き連ねられていた。 それと照らし合わせて読んでみると・・ 「悪魔の・・召喚術??なんだよこれ・・・。」 確か、魔法士が召喚できるのは妖精や神、それと、火・水・土・雷・風・光・闇などの元素だけだったはず・・。 悪魔なんて・・・。 と、その時。 「リクさん、もう行きますよ。」 後ろからクロに声をかけられた。 「あぁ、うん。ごめん。」 僕はノート、本二冊、短剣を急いでリュックの中に隠し、クロのほうを振り返った。 クロは何やら怪訝そうに目を細めたが、それ以上は何も言ってこなかった。 「もう用事はすんだの?」 「はい。必要なものはしっかりと補充しました。」 「そっか。じゃあまた次の目的地へ?」 「そうですね。次はどこに行きましょうか。」 「僕、剣術が習いたい。」 「では、今度はネイトへ行きましょうか。」 「何かあてがあるの?」 「丁度いい師匠に会えますよ。」 「ほんとに!?」 「はい。ネイトの北西の端に滝があります。そのあたりを目指しましょう。」 また北西!!!!! 「あぁ、うん。わかった。」 「どうしました?先ほどよりテンションが低めですが?もしや、また北西?とでも思いました?」 「え、いや。思ってないよ・・・。」 クロは時々鋭い。 「そうでしたか。では行きましょうか。"また北西"に。」 「もぉ!思ってないってば!!」 「「はははははは」」
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