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不気味に思い、周りの本を取り出しその黒い本を取り出す。
「この文字は、、確か、アスモデウスの・・。」
アスモデウスとは先住民族たちの名前だ。
詳しいことはよく知らないが、文字くらいは少し習ったことがある。
何やらすごい文明を作ってたとかなんとか。
今でも遺産は結構あるらしい。
「あ・・・くま・・?」
表紙には確かに悪魔と書いてあるが、それ以後は何と書いてあるかさっぱりだ。
何か翻訳できるものはと思い探してみたが、特に見当たらなかった。
あきらめかけたその時、さっきのノートが目に入った。
僕も忘れるくらいだ。きっとこの人も勉強してたんだ。
そう思いそっとノートを開く。
「やっぱり・・・。」
そこには文字の解読用と思われる一覧表、また単語の意味などが書き連ねられていた。
それと照らし合わせて読んでみると・・
「悪魔の・・召喚術??なんだよこれ・・・。」
確か、魔法士が召喚できるのは妖精や神、それと、火・水・土・雷・風・光・闇などの元素だけだったはず・・。
悪魔なんて・・・。
と、その時。
「リクさん、もう行きますよ。」
後ろからクロに声をかけられた。
「あぁ、うん。ごめん。」
僕はノート、本二冊、短剣を急いでリュックの中に隠し、クロのほうを振り返った。
クロは何やら怪訝そうに目を細めたが、それ以上は何も言ってこなかった。
「もう用事はすんだの?」
「はい。必要なものはしっかりと補充しました。」
「そっか。じゃあまた次の目的地へ?」
「そうですね。次はどこに行きましょうか。」
「僕、剣術が習いたい。」
「では、今度はネイトへ行きましょうか。」
「何かあてがあるの?」
「丁度いい師匠に会えますよ。」
「ほんとに!?」
「はい。ネイトの北西の端に滝があります。そのあたりを目指しましょう。」
また北西!!!!!
「あぁ、うん。わかった。」
「どうしました?先ほどよりテンションが低めですが?もしや、また北西?とでも思いました?」
「え、いや。思ってないよ・・・。」
クロは時々鋭い。
「そうでしたか。では行きましょうか。"また北西"に。」
「もぉ!思ってないってば!!」
「「はははははは」」
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