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そんなお気楽ムードに包まれながらもリクはいくつか心に引っかかるものがあった。
子供部屋の写真立ての写真。
なぜ隣の人の顔が破られていたのか。
それに悪魔の召喚術などという本が、なぜあの部屋に?
あの家は本当にクロの家なのか。
だとしたらなぜ僕の写真が?
それにあの家の妙な心地良さは何だったんだろう。
悩めば悩むほど謎は深まるばかりだった。
「リクさん!おいていきますよ!」
思考の海に溺れかけていた僕をクロの声が引き上げる。
「あぁ。今行く!」
僕は走ってクロのあとを追いかけた。
剣術の修行に、悪魔の本の解読。
やらなければいけないことはいっぱいだ。
どうやら、忙しい旅になりそうだ。
そんなことを考えつつ僕たちはネイトへと向かっていった。
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