st.3

2/20
85人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
「明日、ジムの後に軽く飲みませんか?」 「ごめんなさい。ここの所忙しくて、ジムの後は仕事してるの。」 「そうなんですね。では、仕事場近くのカフェでどうですか?終わるの待ってます。」 「夜遅いから、悪いわ。ちゃんと眠って。」 「お休みの日に、お時間とれませんか?会いたいんです、2人で。」 「確認してみるけど、ちょっと難しいと思うの。本当に、最近忙しくて。ジムであいましょ。」 「無理言ってすみません。はい、ではまた明日。」 そうメッセージを送り、携帯をベッドに投げた。 完敗 そう言いざるを得ない。 別に肉食でも草食でもない。 ただ、好きな人とデートの約束を取り付けたかっただけだが、ことごとく断られてしまったのだ。 10才年下の自分は、子供過ぎるのかもしれない。 それか、元々ノンケで、女性を試してみようとした彼女には、私は恋愛対象にもならないのかも。 それでも好きになってしまった私は、バーで初めて彼女と出会い一目惚れし、2回目で息抜きで通う事になったジムで出会い運命を感じてしまった。 もっと近付きたいと思うのは、自然なこと。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!