教授は◯◯がお好き

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乳製品コーナーに足を向けつつ、今日の夕飯のメニューはどうしようかと考える。 昨日は親子丼を作った。鳥肉が確か、冷蔵庫少し残っていた気がする。 ああ、毎日、毎日献立に悩まされるなんて癪だ。 同居人の方が料理が上手いのに、何故自分が毎日… 最初は我慢ならなくて控えめに抗議もした。 「この間教授が作ったカレー、すごく美味しかったです。料理がすごくお上手なのに、自分でやらないんですか?私の作るもので満足出来ないのでは?」 「君の料理も十分美味しい。君がやってくれた方が僕も仕事が捗るし、君も料理が上達する。何も悪いことはないだろう?」 と、一蹴された。 たまには外食に行きたいなあと考えていたところで、尻ポケットに入っていたケータイがブルブルと鳴った。 「はいもしもし」 『あ、冬真くん。僕だけど』 耳に心地よい低さの声。 「杉戸教授…」 まさしく、先程思いを馳せていた同居人、杉戸教授からだった。
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