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私は自衛隊から米軍へスカウトされた日本人だ
何とも、新たな敵勢力の撃退にまだ若干20歳の私が推薦された、理由は明かされなかった
配属されたのは何と米海軍特殊部隊、その敵は海で補足されたとの事らしい
事の始まりは2年前、アメリカ輸送船団が所属不明船舶によって撃沈されたことから始まる
輸送船の救助された船員が言うには「船を形をした化物がいる・・・」「人が砲撃してきた!間違いなく人だ!」等と意味不明だった
当初は「見間違いだろう」という見解だったが、フィリピンやハワイでも同じような目撃情報、及び民間クルーザーへの攻撃、情報が真実味を帯びてきたのだ
配属され1年が経過、これに対応すべく米海軍特殊部隊が動き始めたのだが、私は一分隊を率いることになり、多数の銃火器と装備を携行し戦地に赴いた
そこから先は地獄だった
米空母にて海上を移動中、張り巡らされたレーダーの中、大胆不敵に現れた敵は容赦ない魚雷攻撃を放ち
米空母をあっさり撃沈してしまった、イージス艦は魚雷を回避したものの、集中砲火にてたちまち撃沈
沈む空母からボートで脱出、そこで見たものは救助された船員が言っていた「船を形をした化物」「人間が砲撃する姿」だった
銃撃が一切効かない、ひたすらに撤退するしかない敵、もはや戦いではない
コロナドに帰還した時には既に特殊部隊として成立しない状態にまで壊滅
辛うじて生還したのは我が一分隊だけだった
当然無傷とまではいかず、足が吹っ飛んだ者、片腕が吹っ飛んだ者、立っているのが不思議な者
特殊部隊の訓練と戦場経験のみで、生存、帰還したのだ
私もあばら2本と左腕骨折、右足に砲弾の破片が入り込んだ状態で帰還、陸上ヘリでの回収後にすぐ気絶したのかその後の記憶がない
気がついたら軍事医療施設で管に繋がれていた
幸いな事に大事には至らなかったが、左腕の骨折時に無理な動きをした上にサポーター補正が悪かったらしく、筋肉とリンパ腺を損傷、生活には問題ないが重火器等の重い物を持てるような腕ではなくなってしまった
足も靭帯が損傷しており、安全圏の医療施設に移されリハビリが続いていた
そんな時、我が祖国である日本から、通知が届く
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