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暴れ疲れて眠った彼を、用意していた器具でしっかりと拘束する。 待ちに待った瞬間に、包丁を持つ手が震えてしまって。 「熟れ具合はどうかしら」 九つの首を手早く切り落とす。 首回りに流れる緑色の血は臭くなりやすいから、手際良く作業しないと。 「あああ、早く食べたい」 青い時期は優しく礼儀正しいのに、食べ頃になると途端に反抗的になる生物。 苦手な人も多い珍味だけど、一度ハマってしまうと病みつきになっちゃうの。
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