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大人がすべきことは光を当てるのではなく、震えている子どもたちを抱きしめることだろう。おれたちが発すべきは、光じゃなくて熱だ!
熱は光とは違う。いくら子どもたちに注いでも影など作らない。子どもたちに向けて発した熱は、必ず子どもたちの震えを止めるだろう。
今、子どもたちに必要なのは親の情熱と、教師の熱血だ。常に全身から熱を発して子どもたちに接するのが、おれたち大人や教師の仕事じゃないのか。
子どもたちが震えているのは、ただ不安だからだ。安心感さえ持つことが出来れば、彼らは自分の足で光に向かって前進するはずだ。
それでも外れる子どもは生まれるだろう。その時は、リミット・セッティングを──これ以上は許さないぞ、という線引きをすればいい。
線引きは秩序を守るためではなく、子どもの未来を守るための力強い父権のようなものだ。
おれがルールブックだ、という制度的な父権ではなく、愛情に基づく父権ならば大いに結構。
『おまえのためにいってるんだ!』
その情熱があれば、子どもたちの震えは必ず止まるはずだ。
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