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人間は弱い生きものだから、一人では挫けることもあるだろう。
自信のない者は下を向き、地面ばかりを眺めている。
漠然とした夢を追う者は、はるか上空を見上げて茫然とするもの。
そんな時、つい横を見て自分と他人を比べ、「なんで自分だけ不幸なんだろう」と愚痴をこぼす。
教師も親も、そういう子どもたちを下でも上でも横でもなく、前を見るように導くべきじゃないのかい。
子どもだろうが大人だろうが、不確実な未来に向かって歩くのは辛いものだ。しかし幸せになるには、前を見て一歩ずつ進んでいくしかない。
『辛い』と『幸い』は、文字の上では確かに横棒一本の違いだ。
一人で立っているから『辛い』が、そこに誰かが関わって支えになることで『幸い』が近づくのではないだろうか。
教師も親も、子どもたちの『横棒』になるべきだ。
それが震える子どもたちに温もりを与え、彼らの成長に責任を持つことだと思う。
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