第四話 告白

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遠足は楽しみだけれど、私は図書館で待っている駿河のことが気になって、レオとの話し合いに集中できないでいた。 あまり長時間待たせてしまっては申し訳ない。 でも、遠足のことはじっくりと話し合いたい。 レオは、いまいち話し合いに乗り気になっていない私に気が付いたようで、 「もしかして、この後駿河と一緒に帰る約束してる?」と聞いてきた。 「うん……図書館で待っているみたいで、ちょっと気になっちゃって」 「そっかぁ。じゃあまた明日の休み時間を使って決めようか」 レオはそう言いながら机の上にあるリストやメモ帳をカバンの中にしまう。 私たちのせいで予定を変えてもらって、今度はレオに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。  
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