第四話 告白

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「好きなようにって……一応あんたと私は付き合っているんだけど、いいの?」 「それは僕の提案に君が乗っただけで。もし君が橋本と遊びたい、付き合いたいと思ったら……そうすればいい。そういうことがしたくて、自分を変えたかったんじゃないの」 「それは……」 駿河の意見に対して私は何も言えなくなり、その後は沈黙のまま駅に着くのを待った。 「私、今日は寄るところがあるから」 「分かった」 そう言って、私は帰り道とは逆の方向を向いて歩き始めた。 本当は特に寄るところなんて無いのだけれど、今は駿河と一緒に帰りたくなくて嘘をついた。
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