第四話 告白

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美鈴は本当に人の気持ちをくみ取り、思いやることが出来る人だと思う。 私が学校に行きづらいと分かっていて、わざわざ迎えに来てくれたんだ。 そうだ、私にはちゃんと味方がいる。 すべてを分かってくれる友達がいる。 隣を歩く美鈴の横顔を見て、”学校に行きたくない”と悩んだ自分を少しだけ恥じた。 「美鈴、あの後打ち上げはどうだった?」 「あー、なんか空気が重くなったけど、橋本くんたちがまた盛り上げてくれたから楽しく過ごせたよ」 「そっか、それなら良かった」 「からかった人たちは皆反省していたし、今日謝ってくるかもしれないね」
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