第四話 告白

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謝ってくるかもしれない、かぁ。 私は謝ってほしいなんて思っていない。それよりも、もう私たちのことをいちいち観察してからかうのをやめてほしい。 もし話すチャンスがあったら、そう言ってみようかな。 出来るだけ角を立てずに、優しく言えば問題はないよね。 通学路を歩きながら、私はクラスメイト達に伝える言葉を探していた。 「おはようー」 教室に入ると、クラスメイト達はいつも通りに朝の時間を過ごしていた。 レオも駿河もすでに教室に来ていて、二人で話をしているようだった。 席について、カバンの中から筆記用具や教科書を出していると、私の席に近づいてくる気配を感じた。
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