第四話 告白

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気配に気づいて顔を上げると、そこには駿河と私を一番からかった男子3人がいた。皆の表情はとても暗く、彼らがなぜ私の席に来たのかという理由は分かっていた。 「安原さん、土曜日は本当にごめんなさい。俺たち本当に反省してるんだ」 「あのあと橋本にも真剣に注意されたし、もうからかったりしないよ」 「本当にごめんね」 3人は次々に謝罪の言葉を口にした。 ……レオが、皆に注意をしてくれていたんだ。でも、それだったらどうしてキスコールを止めてくれなかったのだろうか。 「……いいよ、全然。私たちも途中で打ち上げを抜け出しちゃって、ごめんね。また打ち上げがあったら楽しもうね」 「うん!ありがとう安原さん」 3人は、私が怒っていないと知ると一気に表情が明るくなり、それぞれの席に戻って行った。
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