第四話 告白

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心がざわざわするのは何故だろう。 駿河の言うとおり、私たちは付き合う振りをしているだけ。 私たちの関係はただの振りで、トラウマを克服するためだけの関係だ。 少なくとも、駿河はそう思っている。 ……私だって、駿河の提案に付き合わされていただけなのに。 心のどこかで、何かを期待していたのだろうか。 私がレオと遊びに行ったら、駿河が嫌な思いをするんじゃないか、とか。 そんな事を考えて悩んでいた自分が馬鹿みたいに思える。 「どうしたいんだろう、私……」 足を止めて、少しずつ沈んでいく太陽を見上げながら呟いた独り言は、雑踏に紛れて消えて行った。
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