第1章

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空をみて深く深呼吸してから、凛の瞳を真っ直ぐみつめて 「凛。僕と結婚して下さい。」 僕の中にあるすべての気持ちと勇気をだして、プロポーズの言葉を叫んだ。 「へ、返事を下さい。」 恐る恐る凛に答えを求める。凛の顔は赤くなり、嬉しそうに涙を流していた。 「うん。て言ってあげたいけど、指輪は?」 泣きじゃくり笑いながら凛が質問してきた。 「あっ」 緊張し過ぎていて、指輪を出すのを忘れていた。僕はガクガクと震え、急いで指輪を出すけど手がぷるぷると震えている。半泣きになりながら、もう一度 「ぼ、僕と結婚して下さい。」 凛は幸せそうな顔でハッキリと 「はい。幸せにして下さい。」 承諾の嬉しさと緊張が解れた後のガクガクぷるぶる感にさらに襲われ、不器用に凛の指へ指輪をはめた。 凛が僕に抱きついてきてKissをする。身体全体が熱いけど、唇はもっと熱い。僕は泣いていた。幸せだ、本当に幸せ。 「凛、絶対に幸せにするから」 嬉し涙のふたり。今、恋人から家族へと進んでいく。僕は隠していた薔薇の花束を出し、凛の前に膝まづいて 「格好悪いプロポーズになっちゃったけど、永遠に凛を愛することを誓います。」 最高の笑顔と涙でふたりの幸せを、この小さな公園で凛に誓った。花束を受け取った凛と、もう一度Kissをしたんだ。
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