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…
びくっ!!
誰もいないはずのこの静寂とした空気の中、
突如現れた叫び声…
…だ、だれ?!
周りを見渡すも誰もいない…
…
マボロシ?
そう思い、再度雲に手を伸ばすと…
「だぁーーーめだって!
なんで食べんの?
てか、なんで食べたの!?」
その声はまた、、
追うように投げかけてきた
姿はやはり見当たらなかった……
…
「……ど、どこ?なになに?」
慌てる私の声が聞こえているのだろう
ここだよーーーという明るい声とともに、
足元手前30cm先の床が
もこもこ
もこもこ。。
………
そして勢い良く飛び跳ねた雲
ぴょーーーん!そんな音がたちそうなくらい、思いっきり中から人が飛び出してきた
「………きゃ、きゃぁーー!」
目の前に突如現れた人に、
思わず後ずさりをする
…
しっかりと着地をした彼は、
前髪を少し気にした後、こちらを向いた
クリクリの茶色い髪の毛、
白い肌
子供みたいな顔に
男の人にしては小柄な身体
天使のようなその姿は、
この場所にぴったりだった
…
天使のような彼は私を指差して、ズカズカと歩いてきた
そして、
「…………ごめんっ!」
「………………うごっ!!」
片手で私の顎を持ち…
口を開けさせた
…
じーーーーっ。。。
中をくまなく確認する男の子。。
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