第1章

5/8

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
… びくっ!! 誰もいないはずのこの静寂とした空気の中、 突如現れた叫び声… …だ、だれ?! 周りを見渡すも誰もいない… … マボロシ? そう思い、再度雲に手を伸ばすと… 「だぁーーーめだって! なんで食べんの? てか、なんで食べたの!?」 その声はまた、、 追うように投げかけてきた 姿はやはり見当たらなかった…… … 「……ど、どこ?なになに?」 慌てる私の声が聞こえているのだろう ここだよーーーという明るい声とともに、 足元手前30cm先の床が もこもこ もこもこ。。 ……… そして勢い良く飛び跳ねた雲 ぴょーーーん!そんな音がたちそうなくらい、思いっきり中から人が飛び出してきた 「………きゃ、きゃぁーー!」 目の前に突如現れた人に、 思わず後ずさりをする … しっかりと着地をした彼は、 前髪を少し気にした後、こちらを向いた クリクリの茶色い髪の毛、 白い肌 子供みたいな顔に 男の人にしては小柄な身体 天使のようなその姿は、 この場所にぴったりだった … 天使のような彼は私を指差して、ズカズカと歩いてきた そして、 「…………ごめんっ!」 「………………うごっ!!」 片手で私の顎を持ち… 口を開けさせた … じーーーーっ。。。 中をくまなく確認する男の子。。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加