第1章

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じっくりと、 こちらが照れるくらいしっかりと口内を見た後 彼は膝から崩れ落ちた 「なーーーんでたべたんだよぉぉ。。。 あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!」 くりくりの頭を、ぐしゃぐしゃにしながら 彼は項垂れた 「え?これ? ………だって、なんかいい匂いしたから。。 え?だめなの?こんなにあるのに?」 ケチくさいなぁ。。 そんな文句を言いたい気持ちを抑えて、 とりあえず、一応お詫びを言う … 項垂れた彼は 言いにくそうにこちらを見て言った 「山田みつきさん。 君、これでもう二週間後に死亡確定だよ。。。。」 … 死亡……確定? 人生でいまだかつて直面のない言葉に、 一瞬、理解ができずその場で固まった … 「雲さえ食べなければ、、 食べなければ君二週間後に意識が戻る予定だったのに。。 これ食べたら、こっちの人間になっちゃうんだよ。。。 なーーーんで食ったんだよぉ~ーー!」 …え?雲を食べたから?? …生き返るはずだった? そんな話にそもそも理解し切れていなかった 疑問が生じた 項垂れて、雲にバタバタと地団駄を踏む彼の肩をぽんぽんと叩く 「…………ん?なに?」 「…………あの。。。。 てか、、ここ。。。ってどこなの?」
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