ヌードな夜

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 かなり年上だけど、そんな彼女が可愛らしく思える。僕は彼女の額に軽くキスをした。 「じゃあ、いきますね」  ゆっくりとバナナを使い始める。  まずは、ザクロの入り口付近だ。先端でかきまわすように、螺旋の動きを描いてみる。レイカさんは予想以上の反応を示した。かといって、僕にも余裕はない。もたもたしていると、すぐ限界に達してしまう。  次いで、バナナを半分ほど進めたところの上の壁。いわゆる、Gスポットを試してみる。強弱をつけてノックしてみると、レイカさんは上り詰めてしまった。男を蕩かせる「名器」は、最高の感度も併せ持っているらしい。 「どうして、こんなにいいの?」うなされるように、呟いた。 「わかりません。もしかしたら、レイカさんと僕の相性が良すぎるのかも」  僕たちは初めて味わう凄まじい快楽に戸惑いながら、今までのセックスがいかに未熟だったか、思い知らされていた。 「すいません。そろそろ限界みたいです。フィニッシュは、どうしましょうか?」 「さっきも言ったでしょ。あなたの好きなようにして」 「じゃあ、少しだけ、荒々しくいきますね。もし、痛かったり止めてほしかったりしたら、遠慮なく言ってください」  僕はレイカさんの下半身を少し浮かせて、腰を打ち込む角度を決めた。ゆっくりとバナナの先端をザクロの奥まで差し入れる。奥の壁にぶつかると、ゆっくり引き戻す。そのストロークを数回繰り返し、道筋をつけた後で、僕はケダモノになった。  それまでから一変して、荒々しく腰を打ち込んでいく。ザクロの抵抗と収縮を蹴散らすように、僕は無我夢中で突っ走った。凄まじい快感に飲み込まれ、嵐の中の落ち葉のように翻弄された。頭の中が真っ白になり、下半身がドロドロに溶けてしまいそうだった。  十数秒もたたないうちに、避妊具の中に再び放出していた。ほんのわずかだが、失神していたかもしれない。気がつくと、僕とレイカさんは汗にまみれて重なっていた。心臓がうるさく躍動し、吐息は熱を帯びている。  レイカさんは恥ずかしそうに、僕の唇にキスをした。後で知ったのだけど、それがテスト合格の証だったらしい。 「やる気があるなら、事務所に遊びに来なさい」  そう言われた時、僕の心は決まった。もっとも、この時点では、コールボーイが自分の天職になるとは、思いもしていなかった。
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