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見慣れた風景、普通の会話。そこには違和感なんてなくて、至って平凡な日常だとその目には映るんだろう。
もしかしたら話しているすべてが嘘なのかもしれない。
目に見えない何かが恐ろしくて、誤摩化し続けてしまったんだ。
今となっては自分自身でさえ、この口から流れる言葉が真実かもわからない。
押し寄せる心地よい無音。
静かに心が沈んでいく小さな音だけが耳に響く。
さて、いよいよ苦しくなってきた。
最後に苦し紛れの嘘偽りのない、シンプルな言葉で君と別れよう。
人差し指で君を射抜き正しく発音する。
大好きで、大嫌い。
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