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「望まない惜別」
悲しいとか虚しいとか
考えすぎて凍えた夜
惨めなほどに響く夜明けへの歓声
否定しすぎた頃に消えた
最愛は朽ち果てていた
硬直したのはきっと
この夜が寒いから
飽きれて吐いた笑み
このまま砕けてしまいたい
何気なく吐いた言葉
目の前に広がる不快感
君にはとびきりの笑顔を
そんな視線が欲しい訳じゃない
おかしいのはきっと
この夜が短いから
疲れて吐いた息
このまま朽ちてしまいたい
自傷的な言葉で心を守った
愛せない現実がまた空気を汚す
冷えきった
笑った
欺いて
切り捨てた
「君には夏がよく似合うね」
君にはとびきりの笑顔を
そんな視線が欲しい訳じゃない
***
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