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そこには一つの傲慢さがある。
そこには一つの偽善がある。
噛み合ない感情を投げつけて簡単に心を傷つけるくせに、優しさだなんてふざけてる。
そこにある笑顔には一つ、心が隠れている。
理解した風の君にはきっと届かないんだろう。
だから直接的な嫌味をぶつけた僕を、否定することは許さない。
もうその視線を受けることはないだろう。
ほらまた一つ、確信めいた悲しみが生まれてしまった。
自分の太ももを殴っては声を殺した夜。
この悲しみを君にぶつけることはできないのに。
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