冷-feel-

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足元には、赤黒くなったナイフが転がっていた。 君の本心が見えなかった僕は、僕自身の本心さえ見失っていたみたいだ。 泣いたって仕方がないのに、涙が溢れて止まらない。 もう何もかもが遅いのに、心が凍えて仕方がない。 抱きしめすぎた腕に、感覚がなくなった頃に。 僕も君の元へ行こうと思う。 一日だなんて言わずにさ。 これからが続くことを願って。
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