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昔やっていたこども遊びを、道端で見かけなくなったのはいつからだろうか。
少なくとも今、身近な子どもたちがやっていないことは確かで、廃れてゆく物悲しさをふと感じた。
無邪気さは子どもの特権で、取り繕った無邪気さは醜いだけだ。
そんなことを考えてしまうようになった今日、もう子どもではないのだと思い知った。
いつのまにか失くした顔を、今はもう思い出せない。
必要がないから忘れたと思い込もうとしたけれど、それもちょっと違う気がする。
「後ろの正面だあれ?」
薄闇の中、にたりと笑う影に怯える。
怖くて振り向く事ができないのも、大人になってしまったからなのだろう。
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