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友達は多くもないけど少なくもない。
かつては親友だと感じていた人も、今では普通の友達のひとり。
親友の定義なんて知らないけれど、社会人になった。
自由が少なくなった。
そんな今も、以前と同じ距離感でなんていられるわけがないでしょう。
友達は多くもないけど少なくもない。
会いたい時に会えないほど、気付けば誰もが忙しなくなった。
それでも関係性はほぼ変わらなくて、私はそれで満足しているの。
意図せずひとりの時間が増えた。
疲れたといって帰宅して、眠るまでの数時間。
誰とも会話をしなくなった。
最初は悲しいと感じていたかもしれない。
誰もいない、音も聞こえない。
静かな静かな孤独が心を埋めてゆく。
私の世界が構築されて、どんどん完成に近付いていくの。
私は魅了されてゆく。
魅了されてゆく。
きっと本当の孤独にはなり得ない。
そう知っているからかもしれない。
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