喪-lost-

2/24
前へ
/24ページ
次へ
「心許なし」 少し、心許ない そんなことをいつから 繰り返すようになっていたのだろう 悔しいとか 悲しいとか そんなことはどうでもよくて 本当は なんて 言い訳が虚しかった 横たわっているのは今 起こり得る最悪な事態 冷めたように笑うのも 運命だって受け止めるの? ちょうどいい言葉を見つけても 簡単には当てがいたくない いつも笑っていたのも 単なる防衛ではないんだと 誰にともなく話しかける 少し、心許ない そんなことも今は なんだってぴったりなんだ 本当は、なんて 言い訳にもならないのに 今起こり得る最悪な事態 俯いていた過去を嘲笑うように 涙なんてとうとう涸らすように 僕を見つめる僕に終わる ***
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加