―3番レジ―

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あれ?・・・ 「ママ~!?」 まるで飼い主でも帰ってきたわんちゃんのような笑顔と、 ワントーン高い声が響いた。 柱の影から見えたのは、 中年の女性の手をとって、はしゃぐメガネレジ君。 「大丈夫だよ!ちゃんとお仕事してるって~!!」 「でもね~、ママ心配で。」 「朝も来たんだから、いいのに~。ママ、過保護はだめですよ♪」 他のレジ係や、店員はあえて通常運転なのがわかる。 ……ぽか~ん。 (あれでいいのか???) と笑いをこらえ、私に横目で訴える旦那と項垂れる私……。 蒸し暑い店の外へ、とぼとぼと重い足取りで牛乳をぶら下げて帰路についたのだった。                          
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