―3番レジ―

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ぽーっとなりつつ、牛乳を台に置いた。 この子も夏休みバイト君かな~。 胸には『研修中』のネームがあった。 「いらっしゃいませ。ポイントカードはお持ちですか?」 かわいい!!なに!このメガネスマイル!!色白~!! じゃなくて!!カード!カードね。 「ごめんね。もたついちゃって……。」 そう!ここは大人の女性として、 財布からあわててスーパーのポイントカードを取り出し、微笑む。 「お預かりします。」 彼はマニュアルどおりであろう、対応で牛乳を袋にいれ、レジ作業を していく。でも、初々しいというか……。 ちょっとドキドキしながら、お会計。 「あ、ありがとうございました。」 ぺこりと頭を下げ、やわらかい笑みを浮かべるメガネレジ君に おつりと牛乳をもらい、 出口付近で待つ旦那に駆け寄る。 「ちょ!あのね!あの子、かわいいの!私んもう大好物です!!」 満面の笑みでこっそり興奮気味に訴える。 しょうもないなと言いたげに、レジに旦那が目をやった。 「柱が邪魔して見えないよ。」 ではでは、もう一度目の保養を~っと 二人でちょっと覗き見た……。 瞬間……っ。
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